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目次 :
入力規則とは
セルに入力できる値の形式や範囲を制限する機能のこと。
入力規則を用いることで、
- 整数値しか入力できなくする(最小値・最大値を設定可能)
- 8文字以内の文字列しか入力できなくする
- リストに含まれる値しか入力できなくする(リストから選択させる)
などができるようになる。
入力規則の設定
共通手順
-
入力規則を設定するセルを選択する。
-
「データ」>「データの入力規則」>「データの入力規則」を選択する。
-
設定画面が表示される。
入力値を整数(範囲あり)に制限
設定画面で、
- 「入力値の種類」 : 「整数」
- 「データ」 : 「次の値の間」
- 「最小値」 : 最小値
- 「最大値」 : 最大値
とすると、最小値以上、かつ最大値以下の整数しか入力できなくなる。
(図では1200~1500の範囲内の整数のみ入力可能となる)

「データ」は「次の値より大きい」や「次の値の間以外」なども設定可能。
「入力値の種類」を「小数点数」とすると、入力できる値を「小数点以下を含む数」に制限できる。
入力値を文字列(文字数制限あり)
設定画面で、
- 「入力値の種類」 : 「文字列(長さ指定)」
- 「データ」 : 「次の値の間」
- 「最小値」 : 最小の文字列長
- 「最大値」 : 最大の文字列長
とすると、最小値以上、かつ最大値以下の長さの文字列しか入力できなくなる。
(図では2~8文字の文字列のみ入力可能となる)

整数の場合と同様、「データ」は「次の値の間」以外も設定可能。
入力値をリストの項目に制限
設定画面で、
- 「入力値の種類」 : 「リスト」
- 「元の値」 : 入力可能な値の組をカンマ区切りで入力
とすると、リストに含まれる値のみ入力可能となる。
(図では「子」、「丑」、「寅」、「卯」、「辰」のいずれかのみ入力可能となる)

「元の値」にはセル範囲を設定することも可能。その場合、設定されたセルの値がリストの項目となる。
「ドロップダウン リストから選択する」にチェックを入れていると、セルを選択した際に▼ボタンが追加され、ドロップダウンリストとなる。
ドロップダウンリストを展開し、項目を選択することで、選択された項目がセルに入力される。直接入力することも可能。

元データにテーブルの列を用いる
作成済みのテーブルの列を、リストの元データとして用いることができる。
「テーブルの列を入力候補として用いる(入力規則)」を参照。
その他の設定
入力規則に反する値でも入力可能とする
設定画面の「エラー メッセージ」タブにて、「無効なデータが入力されたらエラー メッセージを表示する」のチェックを外すと、
入力規則に反する値でも入力可能となる。
(リストに含まれない値でも直接入力できるようにしたい、など)
通常(チェックあり)はエラーメッセージが表示され、入力できない。
IMEのモードを自動的に切り替える
設定画面の「日本語入力」タブにて、「日本語入力」の設定を行うと、
入力規則が設定されたセルを選択した際にIMEのモードが切り替わる。
入力規則の変更・解除
-
入力規則を変更、または解除したいセルを選択し、設定時と同様に設定画面を開く。
このとき、同じ入力規則が設定されたセルすべてに同じ変更を適用するのであれば、設定されたセルのうち一つを選択するだけでよい。
(変更するすべてのセルを選択する必要は無い)
-
新たな入力規則を設定する。入力規則を解除したい場合は「すべてクリア」を押す。
このとき、「同じ入力規則が設定されたすべてのセルに変更を適用する」は
- 同じ規則が適用されたセルを一括で変更したい : チェックする
- 選択したセルのみを変更したい : チェックしない
とする。

応用 : セル範囲をリストに設定し、不要な空白を削除する方法
(この節における「空白」は " " (ホワイトスペース)ではなく、何も入力されていない「空」を意味する。)
以下のような例を考える。
リストの選択肢を後から追加できるように、入力値として設定するセル範囲に空白を設けると、当然その空白も選択肢に含まれる。

この空白を除去したい場合は、「実際の要素数に合わせてセル範囲が変化する」ようにすればよい。
- 要素数 : COUNTA 関数で取得
- セル範囲 : OFFSET 関数で取得

空白はセル範囲の末尾側にまとめる必要がある点に注意。値が空白を挟んで飛び飛びになると、選択肢に空白が入ってしまう。